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2015年5月13日

宇陀まちなみ研究会 - 町並み保存 連携探る / 宮奥淳司

Q1「宇陀まちなみ研究会」について教えてください
江戸後期から昭和戦前にかけての町家が数多く残る宇陀の松山地区などの伝統的町並みを維持・継承するため、01年に発足しました。

宇陀の町並みを歩くと、様々な形の窓や屋根を見つけることができます。それに、今は診療所になっている建物が昭和30年代まで旅館だったり。どの建物にも歴史があります。こうした歴史や建物の特徴を記した看板を設置してきました。

他にも町並み撮影会、町並みライトアップのための木製の灯籠製作などに取り組んできました。予算がないので、経費は自腹。まだ自分たちの事務所もありません。

Q2 メンバーが若手ばかりなのはなぜですか
大工、畳職人など30代の「跡取り」約10人が集まりました。どこも後継者不足の問題を抱えています。 昔ながらの建築工法を知る人が町内からいなくなっては自分たちの町を維持できません。父親世代の親方たちが元気な今のうちに、吸収しておこうと思ったんです。

Q3 町内にも新しい建物が増えてきました
家を「建てる」のではなく「買う」という表現をする人が多くなった。家に対するこだわりが薄くなりました。 伝統工法の家は、たとえ壁が崩れても塗り直して長く住まうことができます。ただ残念なのは、若い人が都市部に流れて将来住む人がいなくなるため、先祖が残してくれた家を残したいと思っても修理に踏み切れないという人が多いことです。

Q4 今後どのような活動を目指していますか
最近、町内の倉庫に保存されていた古い鴨居(かもい)や柱を手に入れたので、在来建築の仕組みがわかるような展示会を開こうと計画しています。

今秋、町並み運動団体の全国組織である「全国町並み保存連盟」に加盟しました。文化財の修復現場や勉強会などに積極的に参加して、全国的なつながりをつくっていきたいと思ってます。 (聞き手 石田貴子)

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